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低価格政策を成功させた強力なコスト低減能力

研究開発陣の努力によって、スタイル、居住空間、走りなどの性能がアップした新型車が開発される。いわゆる、いいクルマが誕生するのだが、それをリーズナブルな価格にできるかどうかが問題なのである。手頃な価格を設定するには、生産現場におけるコスト低減能力と、販売現場における強い販売力が必要である。トヨタは、この両方を兼ね備えている。しかも、それらの力は同業他社よりも抜きん出ている。いうまでもなく、ジャスト・イン・タイムと自動化を柱としたトヨタ生産方式は、その名を世界に轟かせたほど、高い合理化効果を生み出す生産方式である。愛知県豊田市を中心に生産工場、協力工場(部品メーカー)を集中させ、企業城下町を形成したことが、トヨタ生産方式の威力をより発揮させた。かつて、この生産方式を武器に、トヨタの量販車種である『カローラ』の原価低減(コスト低減)活動を行ったところ、当初一台当たり八千円だった原価低減目標額に対し、実際にはそれを大きく上回る一万二千円の原価低減を達成したというエピソードが残っている。トヨタの原価低減能力はいまだに衰えを見せていない。

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