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メーキャップアーチストブランドの進出

平成四年以降の化粧品出荷実績は平成四年二・九%、五年二・五%、六年二・四%と、辛うじて二%台の成長を確保していたが、平成七年にはマイナス〇・二%と戦後初のマイナス成長を記録した。しかし、それでも百貨店の化粧品売場は、相次ぐ新製品開発や宣伝展開などで、海外のインポートブランドと国内のブランド各社の鎬を削った競争が繰り広げられ、『国際商業』平成九年四月号の調査によると、平成四年が五・七%、五年一・九%、六年五・六%、七年四・二%と、平成五年を除き、つねに前述の化粧品業界全体の成長率を上回った数字を確保している。さらに、百貨店全体の売上状況と百貨店の化粧品売上を比較してみても、化粧品売上は各年で百貨店全体の売上成長率(平成四年から七年はマイナス成長)を上まわるから着実な成長率を確保していると言えよう。近年、とくに百貨店における化粧品競争はデザイナーブランドの台頭、メーキャップアーチストブランドの進出など熾烈を極めている。前述の『国際商業』の調査をもとに平成五年から八年の過去四年間における化粧品メーカー別売上実績を比較してみると、平成八年実績では、上位ベスト五は一位資生堂三七一億五一〇〇万円(シェア七・二%)、以下二位クリニーク、三位カネボウ、四位シャネル、五位エスティ・ローダーとなっている。さらに平成五年から八年の四年間での成長率ベスト五は、一位シュウウェムラ(八七・八%)、以下二位イプサ、三位ヘレナルビンシュタイン、四位シャネル、五位クリスチャンディオールである。以上の通りであるが、特徴は、国内制度品化粧品メーカーの資生堂、カネボウ、コーセーと、インポート化粧品ブランドのクリニーク、シャネル、クリスチャン・ディオール、クラランスの四C(いずれも外国語表記の頭文字がCで始まる)と、エスティ・ローダー、ランコムの二Lによる「国内四C・二L」ブランド間の競争とされている。さらには近年、化粧品グループによるブランド競争の時代とも言われており、国内「S二K」、「海外二L」の間で激しいシェア争いが繰り広げられている。即ち、国内企業ではS(資生堂、イプサ、アレフ、BPIなど)の資生堂企業グループ、Kのカネボウグループ(カネボウ、アデッソ、RMK・RUMIKOなど)、Kのコーセーグループ(コーセー、アウェイク、カルテ、ロラック、ヴィンセントロンゴなど)に対する、インポートブランドLのロレアルグループ(ヘレナルビンシュタイン、ランコム、ビオテルムなど)、同じくLのエスティ・ローダーグループ(エスティ・ローダー、クリニーク、オリジンズ、プリスクリプティブなど)、さらにLのモエヘネシー・ルイヴィトン(クリスチャンディオール、クリスチャンラクロワ、ジバンシー、ゲランなど)のグループ企業によるシェア争いである。
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