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ロックする自由を与える

タイガースのレコードデビュー用に、すぎやまこういち先生が書いた(僕のマリー、67)のメロディも、ヨーロピアンな半音の進行を特徴とした歌になっていました。大ヒット曲(モナリザの微笑、67)のイントロの、電気ハーモニカのしらべにしても同じです。(エメラルドの伝説)も、日本の少女にウケることを至上命令にして作られた歌だったのでしょう。しかし村井先生は、ショーケンにロックする自由を与えました。情景描写が終わって、「会いたいー、きみに会いたいー」と叫ぶところにいくと、この歌は和声短音階の曲想を破って、長2度の音程を吐き出すのです(さらに同じ音程でギターの印象的な追っかけが入る)。

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ハートでイメージされる世界では「#ソラ」の短2度だったものが、腹からシャウトする段になると長2度に転じる。ここには前章で(買物ブギ)の♪「ちょーとおっさん、これなんぼ」で観察したのと同じ原理が潜んでいるのでしょうか。