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友だちと塾に通うメリット

友だちと塾に通うメリットもたくさんある。受験勉強にくじけそうになったときにも、友だちが通っていることが支えになることもある。成績が落ちて下のクラスに下がったときなど、上位のクラスに友だちがいれば、元のクラスに戻ろうと頑張ることもあるだろう。友だち同士で励まし合って、合格を勝ちとった子どもも現実にいる。塾の行き帰り、親が迎えに来るまでのほんの少しの待ち時間に、仲のいい友だちと交わすとりとめのない会話で、時間に追われる日々の緊張がほぐれることもある。また、中学受験という目的が同じということもあり、小学校よりも塾の友だちと仲良くなる子どもも少なくない。違う中学に進学してからも、友情が続くといったこともあるようだ。今春の「芥川賞」受賞作が掲載されている『文悲春秋』三月号グラビア「同級生交歓」にも、一九六三年、中学受験塾・四谷大塚での当時小学六年生、御厨貴東京大学教授と阿川尚之慶庖義塾大学教授・東京大学特任教授の「出会い」が紹介されている。11歳という多感な時期に受けた強烈な印象は、何十年の時を経てもそう簡単には色あせないものなのだ。進学塾というと、受験に向けた殺伐とした雰囲気や無味乾燥な印象を持つ方もいるかもしれない。そうした面があることを否定はしないが、必ずしもそればかりではない。塾もまた、子どもたちの生活の一部であり、塾に通うことに何らかの楽しみを見出そうとすることをむやみに否定すべきではないだろう。看板に惑わされない。わが子と合わない塾もある。

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