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北欧生まれのエキゾチシズムが狙いのクルマたち

航空機メーカーが前身(今も作っている)のサーブと、ベアリングメーカーからスタートしたボルボ。同じスウェーデンのメーカーだが、この2つはずいぶん肌合いが異なる。日本でもスバルがそうだが、独創性を重んじる航空機エンジニアの気風が残るサーブは新しいことへのトライや個性を重んじる。スタイリングやメカニズムにも、それは随所に見られるが、一方で、熟成されていないものを平気で盛り込む先走りや頑固さも見られ、ハイパワーなターボはジャジャ馬の傾向があるし、スイッチ類の操作性に慣れを要する時期もあった。ただし、現在はGMグループに組み込まれていることから、そうした突出した部分は減り、信頼性が高まった代わりにかつての個性を失った感もある。一方、ボルボはトラックメーカーとしても世界有数ということもあり、その作りには何よりも堅実な機械としての完成度を求める。その代わり、クルマとしての面白みは希薄で、今、日本では大人気のステーションワゴン群にしても、道具として以上の魅力はあるか、と言われれば、必ずしもうなづけない。作りは最近のモデルこそそれなりに豪華で、アクセサリーも充実しているが、速さや操る快感といった個性を求めるクルマではないのだ。逆に言えば、家族と荷物を満載して、キャンプに向かう実用道具としてなら納得できる。作りそのものは頑丈だし、伝統の安全性も魅力だ。ポジション的に、今の日本のRVブームにピッタリハマッているのが強みなのだ。

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