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ハッと目を惹く女性とすれ違う

ある日青山を歩いていて、ハッと目を惹く女性とすれ違い、思わず振り返る。そのひとは、ワイドパンツをはき、首にボリューム感あるストライプのストールを巻いていた。たったそれだけだが、ワイドパンツとストールのボリュームが見事なバランスと美しいインパクトを作っていて、本当に目立っていた。あの人は何者だろうと思ったほど。ところが同じ日、仕事の打ち合わせである会社を訪ね、「若き女社長」ということで登場したのが、そのワイドパンツの女性だったのだ。キツネにつままれたようだった。でもすれ違いざま、オシャレで瞬時に同性を感心させてしまうほどの女性は、やっぱりただものじゃない「ひとかどの女」なのだと、激しく納得したもの。その数日後、私は恥ずかしげもなく、その人とほとんど同じコーディネートを試みていた。以来その女性とは一度も会っていないが、真似させてもらった人として、今も忘れられない存在。仕事っぷりとオシャレっぷりが高いレベルで均衡を取っている女性に対し、女はそれだけで、ある種の尊敬を覚えるのである。